TOP

Archive for the ‘映画の話’ Category

「さらばあぶない刑事」の喜びと不安

In 映画の話 on 3月 17, 2015 at 6:04 am
あぶない刑事
 
「あぶない刑事」の新作映画の製作か決定したらしい。
 

舘ひろし&柴田恭兵「あぶない刑事」10年ぶり復活「さらば」でついにファイナル http://eiga.com/l/glgoP @eigacomさんから

 
期待と不安
 
観たことない人でも名前は聞いたことがあるのではないでしょうか。舘ひろしと柴田恭平演じるタカとユージが、横浜を舞台にドンパチする80年代の刑事ドラマ。僕はこのドラマが大好きで(リアルタイム世代ではないので後追いだけど)、なぜならばこの二人がめちゃめちゃカッコいい。全体にコミカル な軽さがあって何も考えずに観れるところも好き。
 
その「あぶない刑事」が、再び映画化するというのである。2005年の「まだまだあぶない刑事」以来なので実に10年ぶりということになる。 僕があぶない刑事を好きになったのはここ最近なので、リアルタイムで観るあぶない刑事は初めて。嬉しい。うれしいんだけど、ちょっと不安でもあります…

続きを読む »

「地獄でなぜ悪い」はリアリティ至上主義者を暴力的に論破する

In 映画の話 on 11月 6, 2013 at 12:52 pm

 
星野源の似顔絵
 
映画「地獄でなぜ悪い」を観てきました。良かった。久々に手放しで良かったと言える映画。
今回はネタバレしないように書きましたよ!
 

グロいけどグロくない!

まず、あなたが「グロそう(怖そう)だからな…」という理由でこれを見るのを躊躇してるならば、大きな損だから勇気を出して観て欲しい。

確かに血はいっぱい出るし、手も首も切り飛ばされる、死人の数は半端ではない。
だけれどもその血の出かた、首の飛びかた、すべてが大げさでまるで漫画のよう。まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉どおり、過激すぎて逆に全く怖さはない。ワンピースのゾロの出血シーンに耐えられるのならば大丈夫だと思う。
言い換えればホラー映画的な、観客を怖がらせるための暴力描写とは演出の仕方が全く違う
リアリティとか、重力とか、生きてるとか死んでるとか、細かいことはどうでもよい。面白いのだから!
  続きを読む »

「凶悪」なのはピエール瀧だけじゃないぞ

In 映画の話 on 11月 1, 2013 at 11:47 am

 
山田孝之の似顔絵
映画「凶悪」観てきたので感想を。

※あえてこの映画のひとつの軸である、主人公の心境の変化に関しては触れずに感想を書いてみました。しかしそれなりのネタバレを含みますのでご注意下さい。(ネタバレすると面白さが半減するタイプの映画ではないと思うけど、念のため)
また、一度観ただけなので多くの部分がうろ覚えです。間違いがある可能性もあることをご了承下さい。
 

低所得、借金、シングルマザー、キラキラネーム、水商売、娘が不良、母が痴呆、家庭内暴力、離婚、ヤクザ、麻薬、保険金殺人、逮捕、無期懲役、死刑

こういう、週刊誌が好きそうなものばかり登場する映画だったな…。
自ら望んで、これらの状況になる人はいない。むしろ週刊誌やワイドショーでこういった記事を見て、「自分はこうならないようにしよう」というポジションの人が大多数だろう。
だけど、「自分はこうならない」と本当に断言できるか?そんな問いを突きつけられた映画だった気がする。
 
続きを読む »